
💬 導入|「言われた通りやったのに、うまくいかない」その理由
「言われた通りにやったのに、なぜか怒られた…」
「がんばってるのに、“そういうことじゃない”と言われた…」
――それ、あなただけではありません。
多くの新社会人が同じ経験をします。
でも、その原因は能力不足ではなく「上司の意図(=目的)」をつかめていないことにあります。
上司は、あなたの動き方を見て、
「この人は“何のために”この仕事をしているか、分かってるかな?」
と心の中でチェックしています。
「意図を読む力」を身につければ、上司とのすれ違いは激減します。
しかも、“信頼されるスピード”が格段に上がるのです。
🎯 本質|上司の本音:「意図を理解できる人」は安心して任せられる
上司が本当に求めているのは、言われたことを“正確にやる人”ではありません。
それよりも、“なぜその仕事をするのか”を理解して動ける人です。
なぜなら、上司の指示は多くの場合、「最終目的を達成するための手段」だからです。
(※目的=「達成したい状態」、手段=「そのための方法」)
💬 例:報告書を頼まれたときの「意図」の違い
上司:「この報告書、まとめておいて」
あなた(新人):「はい、指示通りやります!」
一見、正しい対応に見えますが、上司の意図はこうかもしれません👇
「明日の会議で意思決定をしやすいように、必要な情報を整理しておきたい」
つまり、求めているのは「報告書そのもの」ではなく、
“判断しやすい資料”なんです。
これが理解できる人は、上司の時間を奪わず、成果につながる資料を出せます。
それが“信頼”につながります。
📊 行動の違いフレーム(図解テキスト版)
| タイプ | 行動 | 上司の印象 |
|---|---|---|
| 指示待ち型 | 「分かりました」とだけ言って動く | 早いけどズレる。修正が多い。 |
| 意図理解型 | 「つまり○○の目的ですね?」と確認して動く | ズレが少なく、報連相が的確。 |
| 信頼構築型 | 「次に活かせるように、この形式でまとめますね」 | 思考が前向きで、“任せたい”と感じる。 |
💡報連相=「報告・連絡・相談」。社会人の基本スキル。
目的は“ミス防止”ではなく“信頼の維持”。
💡 学長の体験談:「怒られた理由がやっと分かった日」
僕も社会人1年目のころ、上司の意図を読み違えてよく怒られました。
上司に「提案書を作って」と言われ、デザイン重視で資料を作ったんです。
結果は――「ちがう、そうじゃない」。
上司が欲しかったのは“見た目の良い資料”ではなく、
「意思決定者を納得させる“数字と根拠”が入った提案書」
だったんです。
つまり、僕は“作業”に集中して、“目的”を見落としていた。
この経験があって初めて気づきました。
「上司の意図を理解する=相手のゴールを理解すること」だと。
🧠 解決策|意図をつかむ3つの質問
上司の意図を読むには、「考える習慣」を持つことが大切です。
才能ではなく、“質問の型”で鍛えられます。
| 視点 | 質問 | 行動例 |
|---|---|---|
| ① Why(なぜ) | なぜこの仕事を頼まれたのか? | 背景や目的を1行で書き出す。 |
| ② Who(誰のため) | この仕事は誰に影響する? | 関係者(上司・お客様など)を整理。 |
| ③ What next(次に何が起きるか) | この後、何につながる? | 会議・報告・判断の準備を考える。 |
💬 ポイント
この3つを考えるだけで、「上司がどんなゴールを描いているか」が見えてきます。
意図を理解して動く人は、“上司の1手先”を読める人です。
🧰 実践パート|今日からできる「意図を汲む3ステップ」
✅ STEP①:1分“立ち止まって”考える
仕事を頼まれたら、すぐに動かずに「何のため?」を考える。
例:「この資料=会議で上司が判断しやすくするため」
✅ STEP②:確認質問を1つだけする
不明点があれば「誰に提出しますか?」「目的は○○で合っていますか?」と確認。
質問することは“理解しようとする姿勢”です。
(※厚労省の新人教育マニュアルでも「報連相+確認力」が重要視されています。)
✅ STEP③:方向を伝えてから動く
「こういう意図で進めようと思います」と一言添える。
上司は「お、考えて動いてるな」と安心します。
上司が求めているのは完璧さではなく、“考える姿勢”です。
✍️ まとめ|信頼される人は「意図」を読んで動く
「指示を正確にこなす人」よりも、
「意図を理解して動ける人」に上司は安心して仕事を任せられる。
意図を読むとは、上司の心を読めという意味ではありません。
「上司のゴールを想像し、行動を合わせる力」のことです。
たとえ経験が少なくても、目的を意識して動ける人は、確実に評価されます。
💬 学長のひとこと
「もっと早く知っておけばよかった。」
僕も若いころ、何度も意図を読み違えました。
でも、「なぜ頼まれたのか」を考える癖をつけてから、仕事のスピードも信頼も一気に変わりました。
早く知り、意識して、行動するだけで、人は変われます。
あなたも今日から、“意図を汲む人”になりましょう。
🎧 Audible × 🎓 グロービス学び放題
🔹 Audible(オーディブル)
通勤・移動中に“思考力”を鍛えるなら耳で学ぶのがおすすめ。
『入社1年目の教科書』や『反応しない練習』など、上司の意図を理解する力が磨ける本が聴けます。
👉 今すぐ無料体験はこちら
※上記リンクはAmazonアソシエイトを利用しています。
※無料期間中に解約すれば料金は一切かかりません。
🔹 グロービス学び放題
「ロジカルシンキング(論理的思考)」や「主体性」の講座で、
“意図を読み解く力”を体系的に学べます。
👉 7日間の無料トライアルはこちら
※上記リンクはA8.netのアフィリエイトリンクを利用しています。
📚 出典・参考文献
※1 経済産業省『社会人基礎力に関する調査』(※主体性・考える力を重視)
※2 経団連『企業行動憲章』(※自律的行動の重要性を提言)
※3 グロービス経営大学院『思考力と主体性の関係』
※4 石田淳『行動科学マネジメント』(※行動の背景理解が成果を左右する)
※5 ダニエル・ゴールマン『EQリーダーシップ』(※共感力と理解力の重要性)