こんにちは、
「びじたまアカデミー」学長のびじたまです。
前回から始まった新しいシリーズ
「コミュニケーション力を高める実践方法」について、
記念すべき第1回のテーマは、
「聞く力(傾聴スキル)」でした。
「聞く力(傾聴スキル)」では、
重要な3つの理由と4つの傾聴テクニックについてお伝えしました。
「コミュニケーション力を高める実践方法」シリーズ、
第2回は「伝える力(話すスキル)」
についてお話しします。

なぜ「伝える力」が大切なのか?
私たちの思いや考えは、
伝え方次第で相手に届くかどうかが決まります。
特に以下の3つが重要です。
- 効率的に伝わる:
その場で要点が伝われば、相手の理解も早まります。 - 説得力が増す:
話に筋道があれば、言葉に重みが生まれます。 - 信頼を築ける:
論理的かつ分かりやすい話は、誠実さを感じさせるものです。
そこで役立つのが、
PREP法(Point・Reason・Example・Point)です。
PREP法とは?
PREP法とは、
以下の順番で話を組み立てるシンプルかつ効果的なスキルです:
- P(Point):
結論・要点を先に伝える - R(Reason):
その結論に至った理由を述べる - E(Example):
理由に納得してもらうため、具体例や事実を提示する - P(Point):
再度、結論を強調し締めくくる
結論→理由→具体例→結論、
という流れに沿えば、
聞き手は
「最初に何を言いたいのか」が分かり、
話の意図をつかみやすくなります。
PREP法のメリット
- わかりやすい:
冒頭で結論を伝えることで、話が迷子になりません。 - 論理的・説得力アップ:
理由と具体例で補強することで、信頼性が高まります。 - 記憶に残りやすい:
「結論」を始めと終わりに繰り返す構成が印象を強めます。
PREP法に加えて!わかりやすく伝えるための3つのコツ
PREP法は素晴らしいツールですが、
さらに伝わりやすい話し方にするために、以下の3つのコツも意識してみましょう。
1. 事実と意見を分けて話す
「〜〜だと思います」という意見と、
「〜〜というデータがあります」という事実を明確に分けて話しましょう。
- NGな例:
「このプロジェクトは絶対に成功すると思います。」(意見だけ) - OKな例:
「過去のデータによると、同様のプロジェクトは8割成功しています(事実)。
そのため、私はこのプロジェクトは成功すると思います(意見)。」
このように話すことで、
あなたの話は客観的になり、説得力が増します。
2. 情報量を増やし過ぎない
相手が一度に理解できる情報量には限界があります。
伝えたいことがたくさんあっても、
一度にすべて話そうとせず、
本当に重要な3つに絞るなど、
ポイントを絞って話しましょう。
3. 相手の理解度に合わせて話す
相手は、あなたと同じ知識や経験を持っているわけではありません。
相手の表情や反応を見ながら、
「今の説明で大丈夫ですか?」と確認したり、
専門用語を避けたりして、
相手の理解度に合わせて話すことが大切です。
シーン別・PREP法具体例
例1:大学のグループ発表
- Point:
「このプレゼンでは、チームワークの良さを最も強調したいです。」 - Reason:
「なぜなら、どのメンバーも異なる強みを持っているからです。」 - Example:
「例えば、わたしは先輩として調整係を担当し、
日本語の微妙なニュアンスの翻訳をサポートしました。
それにより、
外国人メンバーも意見を積極的に出せるようになりました。」 - Point:
「以上より、このプレゼンで最も伝えたいのは我々のチームワークの強さです。」
例2:企業の面接場面
- Point:
「私はマルチタスクを得意としています。」 - Reason:
「留学中、学業とアルバイト、ボランティア活動を同時に進めてきた経験があるからです。」 - Example:
「例えば、プロジェクトの締め切りが重なった時、
To-Doリストと優先順位を明確に整理することで、
どれも遅れずに成果を出すことができました。」 - Point:「ですので、私はマルチタスク管理が得意です。」
今日から始める「伝える力」トレーニング
方法 | 内容 |
鏡やスマホを使って | 結論→理由→具体例→結論の順で声に出して練習する |
録音して確認 | 説明がクリアか、流れが整理されているかチェックする |
友人に聞いてもらう | 客観的な評価をもらって改善ポイントを探す |
まとめ:「伝える力」は「聞く力」と合わせると鬼に金棒
伝える力を身につけることで得られるもの:
✅効率的なコミュニケーション:
話の要点が明確になり、
相手があなたの意図を素早く理解できるようになります。
これにより、無駄なやり取りが減り、仕事や議論がスムーズに進みます。
✅説得力の向上:
論理的に話すことで、
あなたの言葉に重みが増し、
相手を納得させられるようになります。
これは、プレゼンテーションや交渉の場で特に重要です。
✅信頼関係の構築:
分かりやすく、誠実な話し方は、
相手に安心感を与え、あなたの信頼性を高めます。
結果として、
より良い人間関係を築き、チームや組織での協力が円滑になります。
PREP法を使えば、
ある程度どんな状況でも「伝える力」を安定して発揮できます。
結論・理由・具体例・再結論のステップを意識するだけで、
話を整理しやすく、
相手に伝わる話し方が身につきます。
とくに新社会人の皆さんにとって、
職場での信頼形成に大きな力になります。
次回は、
「非言語コミュニケーション」について、
メラビアンの法則など、
具体例とともにお届けします!
お楽しみに!
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