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「【新社会人・大学生必見】聞く力でコミュニケーション能力を劇的改善|就活・職場で信頼される4つの実践方法」

こんにちは、
「びじたまアカデミー」学長のびじたまです。

前回は、
「タスク管理術」についてお話ししました。
やることが多すぎる状況を整理し、
PDCAサイクルと組み合わせることで
毎日の行動をスッキリさせる方法をお伝えしました。

今回から始まる新しいシリーズは、
「コミュニケーション力を高める実践方法」です。

記念すべき第1回のテーマは、
「聞く力(傾聴スキル)」

実は、
話すことより聞くことの方がずっと難しく、
相手に信頼してもらうための第一歩
なのです。

なぜ「聞く力」が最も重要なのか?

多くの人は
「コミュニケーション力 = 話す力」
だと勘違いしています。

しかし、
本当にコミュニケーション上手な人ほど、
「聞く力」長けている
ことをご存知でしょうか?

「聞く力」が重要な3つの理由

①相手に安心感を与える
自分の話をしっかり聞いてくれる人には、
自然と心を開きたくなります。

②相手のことを深く理解できる
表面的な会話ではなく、
相手の本当の気持ちや考えを知ることができます。

③信頼関係の土台になる
「この人は私のことを分かってくれる」
という信頼感が生まれます。

これらは、
以前お伝えした「謙虚さと素直さを持つ」という心構えにも
深く関わってきます。

実は難しい「本当に聞く」ということ

日常生活を振り返ってみてください。
相手が話している間、
こんなことを考えていませんか?

❌ 「次に何を話そう...」
❌ 「早く自分の話をしたい」
❌ 「スマホの通知が気になる...」
❌ 「この話、長いなあ...」

これらは全て、
「聞いているようで聞いていない」
状態です。

真の傾聴とは、
相手の話に100%集中し
相手の気持ちに寄り添うこと
です。

簡単そうに見えて、
実はとても高度なスキルなのです。

今日から実践!4つの傾聴テクニック

1. 相手の目を見て聞く(ただし、見つめすぎない)

なぜ大切?
アイコンタクトは
「あなたに注目しています」
という意思表示です。

実践のコツ

  • 3秒見て、1秒そらすを繰り返す
  • 相手の両目の間(眉間のあたり)を見る
  • 緊張する場合は相手の口元を見てもOK

悪い例
じっと見つめ続ける
→ 相手が威圧感を感じる
全く目を合わせない
→ 興味がないと思われる

良い例
自然なタイミングで視線を合わせ、
時々資料や手元に目をやりながら話を聞く

2. 相槌を打つ:「はい」「そうですね」「なるほど」

なぜ大切?
相槌は
「ちゃんと聞いていますよ」
というサインです。

相槌の種類と使い分け

「はい」「ええ」
→ 基本的な同意・理解を示す

「そうですね」「おっしゃる通りです」
→ 相手の意見に共感を示す

「なるほど」「そういうことですか」
→ 新しい情報への理解を示す

「それは大変でしたね」「よかったですね」
→ 相手の感情に共感を示す

実践例

先輩:「就活では企業研究が一番大切なんだよ」

あなた:「なるほど、企業研究が重要なんですね」

先輩:「私も最初は何から始めていいか分からなくて苦労したなあ」

あなた:「そうだったんですか。それは大変でしたね」

3. オウム返し:「○○ということですね」と要約して確認

なぜ大切?
相手の話を正しく理解していることを
確認できます。

基本のパターン

  • 「つまり、○○ということですね」
  • 「○○が重要だと考えていらっしゃるんですね」
  • 「お話を整理すると、○○ということでしょうか」

実践例

先輩の話
「業界研究をするときは、
その会社のホームページを見るだけじゃダメ。
実際にその業界で働いている人に話を聞いたり、
業界の動向を調べたりすることが大切なんだ」

あなたの返し
「なるほど、業界研究では、
ホームページの情報だけでなく、
実際に働いている方からの生の声や、
業界全体の流れを把握することが重要ということですね」

4. 質問で深掘り:「それは具体的にはどのような?」

なぜ大切?
相手への関心を示し、
より詳しい情報を得られます。

効果的な質問パターン

具体化の質問

  • 「具体的にはどのような方法ですか?」
  • 「例えば、どんなことでしょうか?」

理由を聞く質問

  • 「それはなぜでしょうか?」
  • 「どうしてそう思われるのですか?」

感情を聞く質問

  • 「そのときはどんなお気持ちでしたか?」
  • 「今振り返ってみていかがですか?」

場面別実践例:大学生編

ケース1:先輩から就活アドバイスをもらう時

❌ 悪い例

先輩:「就活では業界研究が本当に大切だから、しっかりやった方がいいよ」

あなた:「はい、はい」(スマホを見ながら適当に返事)

先輩:「特に...」

あなた:「はい」(上の空で聞いている)

⭕ 良い例

先輩:「就活では業界研究が本当に大切だから、しっかりやった方がいいよ」

あなた:「業界研究が大切ということですね(オウム返し)。具体的にはどんな方法がおすすめですか?(質問で深掘り)」

先輩:「そうだね、まずはその業界の主要企業を調べて...」

あなた:「なるほど、主要企業から調べるんですね(相槌)」

ケース2:教授との面談

❌ 悪い例

教授:「君の研究テーマはとても興味深いが、もう少し範囲を絞った方がいいと思う」

あなた:「はい」(何をどう絞ればいいかわからないまま返事)

教授:「特に第3章の部分が...」

あなた:「はい、分かりました」(実は分かっていない)

⭕ 良い例

教授:「君の研究テーマはとても興味深いが、もう少し範囲を絞った方がいいと思う」

あなた:「ありがとうございます。範囲を絞った方がよいということですね(オウム返し)。具体的にはどの部分を絞ればよいでしょうか?(質問で深掘り)」

教授:「そうだね、特に第3章の部分が広すぎるから...」

あなた:「第3章ですね(相槌)。確かにいろいろな要素を入れすぎていたかもしれません」

場面別実践例:新社会人編

ケース1:上司からの指示を受ける時

❌ 悪い例

上司:「この資料、明日までに修正してもらえる?特に2ページ目の数字を確認して」

あなた:「はい、分かりました」(何を確認するのか曖昧なまま)

⭕ 良い例

上司:「この資料、明日までに修正してもらえる?特に2ページ目の数字を確認して」

あなた:「承知いたしました。2ページ目の数字を確認するということですね(オウム返し)。具体的にはどの部分の数字を確認すればよろしいでしょうか?(質問で深掘り)」

上司:「売上の部分の計算が間違っている可能性があるんだ」

あなた:「なるほど、売上の計算部分ですね(相槌)。確認して修正いたします」

ケース2:先輩からのアドバイス

❌ 悪い例

先輩:「新人のうちは、とにかく先輩の仕事を見て覚えることが大事だよ」

あなた:「はい」(具体的に何をすればいいかわからない)

⭕ 良い例

先輩:「新人のうちは、とにかく先輩の仕事を見て覚えることが大事だよ」

あなた:「先輩の仕事を見て覚えることが大事ということですね(オウム返し)。どんなことを特に注意して見ればよいでしょうか?(質問で深掘り)」

先輩:「そうだね、お客様への対応の仕方とか、資料の作り方とか...」

あなた:「なるほど、お客様対応や資料作成の手順ですね(相槌)」

場面別実践例:外国人留学生編

ケース1:日本人の同級生との会話

❌ 悪い例

同級生:「日本のアルバイトって、結構厳しいルールがあるから気をつけた方がいいよ」

あなた:「OK, OK」(日本語で詳しく聞かずに終わる)

⭕ 良い例

同級生:「日本のアルバイトって、結構厳しいルールがあるから気をつけた方がいいよ」

あなた:「アルバイトに厳しいルールがあるということですね(オウム返し)。どのようなルールに注意すべきでしょうか?(質問で深掘り)」

同級生:「時間を守ることとか、敬語の使い方とか...」

あなた:「なるほど、時間厳守と敬語が重要なんですね(相槌)」

ケース2:就職活動での日本人との面談

❌ 悪い例

面接官:「日本で働く上で、チームワークはとても重要です」

あなた:「Yes, I understand」(日本語での深い理解を示せていない)

⭕ 良い例

面接官:「日本で働く上で、チームワークはとても重要です」

あなた:「チームワークが重要ということですね(オウム返し)。日本のチームワークで特に大切にされていることはどのようなことでしょうか?(質問で深掘り)」

面接官:「みんなで協力して、一つの目標に向かうことですね」

あなた:「なるほど、協力して共通の目標を目指すことが大切なんですね(相槌)」

よくある失敗パターンと改善方法

失敗パターン①:相槌が単調

症状:「はい、はい、はい...」の繰り返し

改善方法

  • 相槌のバリエーションを増やす
  • 相手の話の内容に合わせて使い分ける

相槌のバリエーション例

  • 理解:「なるほど」「そういうことですか」
  • 共感:「それは大変でしたね」「よかったですね」
  • 驚き:「そうなんですか!」「知りませんでした」
  • 同意:「おっしゃる通りです」「確かにそうですね」

失敗パターン②:質問攻めになる

症状:次から次に質問ばかりして相手を疲れさせる

改善方法

  • 一つの話題について1〜2個の質問に抑える
  • 相手の話したい流れを大切にする

良いバランス例

相手の話 → 相槌・共感 → 1つ質問 → 相手の回答 → 相槌・理解 → 話題転換or深掘り

失敗パターン③:自分の話にすり替える

症状:「私も同じような経験があって...」と自分の話に持っていく

改善方法

  • 相手の話を最後まで聞く
  • 自分の経験を話すのは相手が求めた時だけ

今日から始める「聞く力」トレーニング

レベル1:今日の1回の会話で実践

目標:今日、誰か1人との会話で以下を実践する

  • 相手の目を見て聞く
  • 3回以上相槌を打つ
  • 1回オウム返しをする
  • 1回質問をする

レベル2:1週間継続チャレンジ

毎日のテーマ

  • 月曜日:相槌のバリエーションを意識
  • 火曜日:オウム返しを3回以上
  • 水曜日:質問で話を深掘り
  • 木曜日:アイコンタクトを意識
  • 金曜日:相手の感情に共感する言葉を使う
  • 土日:総合練習

レベル3:PDCAで継続改善

前回お伝えしたPDCAサイクル
聞く力の向上にも活用しましょう。

Plan(計画):今日はどの傾聴スキルを重点的に練習するか決める
Do(実行):実際の会話で意識して実践する
Check(評価):うまくできたか、相手の反応はどうだったか振り返る
Action(改善):明日はどこを改善するか決める

まとめ:「聞く力」は最強の武器

聞く力を身につけることで得られるもの

✅ 相手からの信頼
✅ 深い人間関係
✅ 正確な情報収集
✅ 相手に安心感を与える能力
✅ チームワーク向上

これらは全て、
就職活動、職場での評価、人生全般
において大きなアドバンテージとなります。

特に、
以前お伝えした「主体的に動くこと」を実践する際にも、
まず相手の話をしっかり聞くことから始まります。

「聞く力」は一朝一夕では身につきませんが、
毎日の小さな積み重ねで必ず向上します。

まずは今日から、
身近な人との会話で
1つでも実践してみてください。

きっと、
相手の反応が変わることを実感できるはずです。

次回は、
「話す力(伝える力)」について、
PREP法を使った分かりやすい伝え方を
具体例とともにお届けします。

お楽しみに!

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