こんにちは、
「びじたまアカデミー」学長のびじたまです。
前回は、
仕事や勉強をスムーズに進めるための
「タイムマネジメント(仕事管理)」についてお話ししました。
今回はその次のステップとして、
「仕事の進め方」そのものを改善するための強力なフレームワーク、
PDCAサイクル
をご紹介します。

そもそもPDCAサイクルとは?
PDCAサイクルは、
➤Plan(計画)
➤Do(実行)
➤Check(評価)
➤Action(改善)
の4ステップを繰り返すことで、
仕事や勉強の質とスピードを高める方法です。
これは社会人の基本スキルとしてだけでなく、
学生生活や日常のあらゆる場面でも使えます。
小さなタスクから大きなプロジェクトまで
幅広く活用できる万能ツールです。
高校の「中間テスト対策」で考えるPDCA
例として、
皆さんが通過してきた
「高校の中間テスト対策」
で考えてみましょう。
- Plan(計画)
「数学で80点以上を取る」という目標を立てる。
毎日1時間、問題集を20ページ進め、
週末に過去問を解く計画を作る。 - Do(実行)
計画通りに問題集に取り組み、
週末に過去問を解く。 - Check(評価)
採点して、
計算問題は正解だが図形問題はミスが多いと気づく。 - Action(改善)
「図形問題の練習が不足している」と判断し、
翌週から勉強時間のうち30分を図形問題に充てる計画に変更する。
効果的に回す2つのポイント
1.完璧な計画を立てるより、まず行動
最初から完璧な計画を目指すと、
時間ばかりかかり行動が遅れます。
ある程度見通しが立ったら、
迷わずDo(実行)へ。
行動して初めて見える課題や改善点があります。
2.サイクルを止めずに回し続ける
一度回して終わりではなく、改善を積み重ねていくことが大事。
小さく回し続けることで、スキルや成果が確実に向上します。
PDCAは「目的・目標」から始まる
PDCAを効果的に回すために、
一番最初にやるべきことは
「目的と目標を明確にする」
ことです。
- 目的:なぜそれをやるのか(最終的に達成したいこと)
- 目標:目的を達成するための具体的な到達点(測定可能な数値や期限を伴う)
- 手段:目標を達成するために取る行動や方法
例
- 目的:英語を使って海外の人と円滑に仕事ができるようになる
- 目標:TOEIC800点を半年以内に取る
- 手段:毎日1時間オンライン英会話+週3回TOEIC模試を解く
しかし、
実はこの「目的」「目標」「手段」の意味を正しく理解せずに、
混同してしまう人が多いです。
特に、「手段」と「目的」や「目標」が入れ替わってしまい、
迷走してしまうケースもよく見られます。
たとえば、
「TOEICで800点を取る」ことを「目的」と勘違いしてしまう人がいますが、
これはあくまで「目標」です。
本当の「目的」は、
たとえば
「英語を使って海外の人と円滑に仕事をすること」
だったりします。
また、
「毎日オンライン英会話を1時間やる」
というのは「手段」です。
手段が目的になってしまうと、
「頑張っているのに結果が出ない」
「何のためにやっているのか分からなくなる」
ということになりかねません。
このように
「目的」
「目標」
「手段」
を正しく理解し、
混同しないことがPDCAを回すうえでとても重要です。
特に「なぜやるのか(目的)」を明確にしておくことで、
目標や手段もブレずに進められます。
今日のミニワーク
あなたが今取り組んでいる仕事や勉強について、
以下を紙に書き出してみてください。
- 目的
- 目標(期限・数値)
- 手段(具体的行動)
そのうえでPDCAサイクルを回すと、
成果が出やすくなります。
PDCAは、単なる仕事術ではなく
「自分の成長を加速させるための習慣」です。
最初は小さくてもかまいません。
今日から、あなたの身近なタスクにPDCAを取り入れてみましょう。
次回は、
このPDCAサイクルをさらに活かすための
「タスク管理術」について、
もう一歩踏み込んで解説します。
「やることが多すぎて何から手をつければいいか分からない…」
という悩みを解消し、
毎日の行動がスッキリ整理できる方法をお届けします。
お楽しみに!

