クリティカルシンキング ビジネススキル編 ブログ

【必見】社会人1年目で知っておくべき考え方④ | 問い続ける力で思考停止から抜け出す方法

こんにちは!
「びじたまアカデミー」学長のbochanです。

前回の記事(第2回|思考の癖に気づく)では、
自分の「考え方のクセ」に気づくことが、
クリティカルシンキング(※「物事を正しく判断するために、疑問を持ちながら考える方法」)の第一歩だとお伝えしました。

そして今回は、クリティカルシンキングシリーズの最終回。
テーマは――「問い続ける力」です。

この力こそ、思考が止まる(=思考停止)状態から抜け出し、
「自分で考えられる人」に成長するためのいちばん大切なスキルです。

💬 「考えているつもり」が一番危ない

「上司に言われた通りにやってるのに、なぜかうまくいかない…」
「企画を出したけど、“なんか違う”って言われた…」

そんな経験、ありませんか?

実は、多くの人が“考えているつもり”で止まってしまっています。
頭の中では「これでいいはず」と思っていても、
なぜそう思うのか、根拠を考えていない。

でも、それは能力が足りないからではありません。
単に、「問いを持つ習慣」がまだ身についていないだけです。

⚠️ 「問い」が止まると、思考も止まる

経済産業省の調査(※1)によると、
若手社会人が上司に評価されるポイントの上位に「自分の考えを持ち、理由を説明できる」があります。

つまり、「なぜ?」を考え続ける人ほど信頼されやすいのです。

反対に、問いを止めてしまうと、思考が止まります。
それはまるで「自動運転モード」で仕事をしているようなもの。

「上司が言ったから」
「前からこのやり方だから」

こうした思考は、思考停止(=自分で考えるのをやめてしまう状態)を引き起こします。

🤝 学長の実体験:「素直すぎて」失敗した新人時代

僕も社会人1年目のころ、
「素直に言われた通りやればいい」と信じていました。

でも、ある日上司に言われた一言が転機でした。

「bochan、そのやり方“なぜ”選んだの?」

その瞬間、答えに詰まりました。
「言われたからやりました」としか言えなかったんです。

それで気づきました。
僕は“考えているつもり”で、実は自分の頭で考えていなかったんです。

それから僕は、どんな小さな仕事でも「なぜ?」を考えるようにしました。
その結果、ミスが減り、上司から「考えて動けるな」と言われるようになりました。

つまり、問い続けることは「自分で考える力」を育てる訓練なのです。

💡 思考停止を防ぐ「問い続ける力」3ステップ

🧩 Step① 「本当に?」と疑う

「疑う」というとマイナスな印象がありますが、
ここでは“うのみにしない”という意味です。

誰かの発言や慣習(昔からのやり方)をそのまま受け入れず、
一度立ち止まって「本当にそうか?」と考える習慣を持ちましょう。

例:会議の場面

  • 思考停止:「部長が言ったから、このやり方で間違いない」
  • 問い続ける:「部長はなぜこの方法を選んだのか? 他に方法はないか?」

「本当に?」のひと言が、思考のスイッチになります。

🧭 Step② 「それって誰が決めたの?」とルーツを探る

会社や学校のルールの中には、
「昔からそうだから」という理由だけで続いているものもあります。

背景(=なぜそう決まったのか)を知ると、
もっと良い改善案が浮かぶことも多いです。

例:社内フロー

  • 思考停止:「この書類はこの部署の承認が必要だから仕方ない」
  • 問い続ける:「誰が、どんな目的で決めた承認ルールなのか? 今も必要なのか?」

これは「ロジカルシンキング(論理的思考)」の基本でもあります(※2)。

🌱 Step③ 「他には?」と選択肢を広げる

一つの案で満足せず、他の可能性を探る。
それが発想力(あたらしい考えを生み出す力)の源です。

例:企画立案

  • 思考停止:「このアイデアが一番良さそう」
  • 問い続ける:「他の案は? このアイデアの弱点は?」

「他には?」という視点を持つと、
より柔軟で深い考え方ができるようになります。

✍️ 今日のミニワーク|“自分への3つの問い”を試してみよう

今日1日を振り返って、次の3つの質問を自分にしてみてください。

1️⃣ 今日やった仕事や勉強の目的は何だったか?
2️⃣ 判断や意見に思い込みはなかったか?
3️⃣ 「本当に?」と自分に問いかけた瞬間はあったか?

この3つを毎日意識するだけで、思考力は確実に伸びていきます。

💬 学長コメント
僕が社会人1年目のとき、ただ「言われたことをやる人」でした。
でも、“問い”を持てるようになってから、仕事の質が変わりました。
「考える力」は、特別な才能ではなく、問い続ける習慣から生まれる力です。

🧭 びじたまアカデミーからのメッセージ|“問い”は成長の起点(きっかけ)になる

びじたまアカデミーは、あなたの「考える力」を育てる学びの伴走者です。

考えることは、知識を増やすことではなく、
「なぜ?」と問い続けること

この姿勢を社会人1年目で身につければ、
上司の指示に流されず、自分の判断で行動できるようになります。

🚀 1か月後のあなたを想像してみて

日々の中で「なぜ?」を意識するようになると、
上司や同僚からの信頼が自然と高まります。

「あの人、ちゃんと考えてるな」
「質問の仕方が変わったね」

そんな声をかけられる日が、きっと近づいています。

“問い続ける力”は、あなたのキャリア(仕事人生)を支える一生もののスキルです。

今日からできる一歩

  • 決断の前に「なぜ?」と1回だけ自問する
  • 会議で「他の選択肢はありますか?」と質問してみる
  • 寝る前に「今日、自分はどんな“問い”を持てたか」を振り返る

最初は小さくても大丈夫。
「問い」を意識するだけで、あなたの思考は動き始めます。

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  • 『反応しない練習』(草薙龍瞬)──感情に流されず考える力を育てる
  • 『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)──行動の基準を見直す
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📚 本記事のまとめ

学びポイント内容
問いの大切さ「なぜ?」を持つことが思考力の出発点
3つのステップ本当に?/誰が決めた?/他には?
習慣化のコツ毎日3つの問いを自分に投げかける
成長の道筋問い続ける人ほど、信頼される社会人になる

💬 学長のひとこと

仕事も人間関係も、「正しい答え」はひとつじゃありません。
大切なのは、自分で考え抜く姿勢です。
“問い続ける力”は、どんな時代でも通用する生きる力。
一緒に、「考える社会人」への第一歩を踏み出しましょう。

📖 出典・参考文献

※1 経済産業省『社会人基礎力に関する調査(2023)』
※2 グロービス経営大学院『MBAクリティカル・シンキング』(ダイヤモンド社)
※3 日本能率協会『新入社員意識調査2024』
※4 厚生労働省『働き方の多様化に関する調査報告書(2022)』
※5 コヴィー, S.R.『7つの習慣』キングベアー出版
※6 草薙龍瞬『反応しない練習』KADOKAWA

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