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【第4章】社会保険の“正体”がスッと分かる基本ー知っておくと安心な“社会のルール”ー

こんにちは。
びじたまアカデミー学長のbochanです🙂

これまでの章で、少しずつ「働く世界のルール」を整えてきました。
第1章では契約の基本、第2章では労働時間、第3章では給料や控除の仕組み。
そして今日からは、いよいよ第4章:社会保険に入ります。

社会人1年目の読者がよく口にするのが、

【「聞いたことはあるけど、実はほとんど分かっていない…」】

という本音です。

大丈夫。社会保険は、"難しい言葉のせいで"難しく見えているだけ。
1つずつイメージで理解すれば、実はとてもシンプルな仕組みです。

ここから一緒に、肩の力を抜いて進めていきましょう。

そもそも「社会保険」って何?

初めて給与明細を見たとき、
【"あれ?手取りが想像より少ない…"】
と感じた経験はありませんか?

健康保険、厚生年金、雇用保険…。
名前だけは知っているものの、税金との違いも曖昧なまま。
その状態で働き続けると、なんとなくモヤモヤが残ります。

でも安心してください。
社会保険が分からなくて戸惑うのは、あなただけではありません。
むしろ全員が同じ場所でつまずきます。

今日はそのモヤモヤをスッキリさせるために、
【"小学生でもイメージできるレベル"】までやさしく分解していきます。

社会保険は「国に取られるお金」ではなく、生活を守る安心セット

給与明細に並ぶ控除の数字を見ると、
「なんかいっぱい引かれてる…」という気持ちになりますよね。

でも社会保険は、あなたを支えるための仕組みです。
国や会社があなたから"お金を取っている"のではなく、
あなたの生活を守る"安心パック"として存在しています。

例えば、こんなタイミングで力を発揮します。

  • 風邪やケガで病院に行ったとき
  • 仕事を辞めて次を探す期間
  • 老後への不安を感じたとき
  • 仕事中や通勤中にケガをしたとき

こうした“弱りやすい瞬間”に、社会保険はあなたを支えるクッションになります。

さらに将来、40歳になるともう1つ。
介護保険という仕組みが追加されます。

今は

  • 今理解するべき保険(健康・年金・雇用・労災)
  • 将来知ればいい保険(介護保険)

この2つに分けて考えれば大丈夫です。

5つの保険を“役割”で整理する

ここからが今日のメインです。
社会保険の中身は、大きく次の5つ。

【健康】・【年金】・【雇用】・【労災】・【介護】

それぞれ「どんな場面で使うのか」で覚えると、一瞬で理解できます。

健康保険|病気・ケガの治療費を抑える仕組み

もし健康保険がなかったら、
風邪の診察も【全額自己負担】です。

例:治療費5,000円 → 5,000円そのまま支払い。

健康保険がある世界では、
【自己負担は3割だけ】になります。

例:治療費5,000円 → 自分が払うのは1,500円。

骨折や手術など高額な治療ほど、その効果は絶大です。

【健康保険の役割】

  • 病院に行きやすくする
  • 急な出費で生活が崩れないようにする

厚生年金|老後だけでなく、働けなくなった時期も支える

「年金=老後のお金」
このイメージは間違っていませんが、半分だけです。

厚生年金には、実はこんな役割もあります。

  • 病気や事故で働けなくなったときの【障害年金】
  • 万が一のとき家族を支える【遺族年金】

つまり厚生年金は、
"人生まるごとを支える長期保険"というイメージが近いです。

そして保険料の半分は会社が負担。
あなたと会社の"共同出資"で未来を守っています。

雇用保険|仕事の“谷”を支える仕組み

もし急に会社を辞めることになったら。
次の仕事が見つかるまでの生活費は不安になりますよね。

そこで役に立つのが【雇用保険】です。

  • 働けない期間の生活費を一部カバー(失業手当)
  • 職業訓練や講座の費用補助

雇用保険は、あなたの"働き続けたい"を応援してくれる保険です。

労災保険|仕事や通勤中のケガを守る

労災はとにかく分かりやすい保険です。

  • 出勤中に転倒してケガ
  • 作業中に指を切ってしまった

こうした"仕事・通勤が原因のケガ"で使えます。

特徴は【治療費が原則0円】という点。そしてもう1つ。

【労災保険の保険料は会社が100%負担】

"仕事上のリスクは会社も一緒に背負う"という姿勢が反映されています。

介護保険|40歳以降、家族と自分の介護費用を支える

社会人1年目の今はピンとこないかもしれませんが、40歳になると始まる保険です。

  • 親の介護が必要になったとき
  • 自分が将来介護サービスを使うとき

【デイサービス・訪問介護・施設利用】などの費用を抑えてくれます。

今は「将来こういう保険も追加される」と知っておくだけで十分です。

5つの保険が給与天引きされる理由

支払いの仕組みは次の通りです。

【あなた+会社で負担】

  • 健康保険
  • 厚生年金
  • 雇用保険
  • 介護保険(40歳〜)

【会社が全額負担】

  • 労災保険

これらを毎月バラバラに払うのは大変なので、
【給与からまとめて引く】形になっています。

「勝手に引かれている」ではなく、
"一緒に備えている"と考えると見え方が変わります。

▼ 実際に抱きやすい “3つの勘違い”

① 手取りが減る=損をしているという勘違い

多くの人が最初に思うのがこれです。

【「社会保険なかったら、もっと手取り多いのに」】

でも社会保険料は “未来の出費の前払い”
あなたが困りやすい4つの場面を支えています。

  • 病気
  • ケガ
  • 転職
  • 老後

“損”ではなく、
【未来の自分を助ける積み立て】
という理解が正しいです。

② 社会保険は“払うだけでメリットがない”という勘違い

これもよくある思い込みです。

社会保険は使う場面が限られるため、
【払っている実感がない=無駄】
と感じやすいのが理由です。

ですが実際には、

  • 病院で3割負担になる
  • 失業手当で生活を支えられる

など、“必要な瞬間に突然味方になる仕組み”です。

【メリットが見えづらいだけで、確実にあなたを守っています。】

③ 40歳から急に介護保険が増える…という勘違い

給与明細に突然“介護保険料”が登場すると、
「また新しいお金取られるの…?」と驚きます。

でもこれは“新しい負担”ではなく、
家族や自分の介護が必要になったときの準備

  • 親の介護
  • 自分たちの将来

こうした場面で確実に役立ちます。

【40歳になると始まる“生活の保険”】
として知っておくだけで十分です。

明日からできる社会保険との付き合い方

ここまでで、社会保険の“全体像”がつかめてきたと思います。

ここからは、必要に応じて次のステップへ進みましょう。

・健康保険だけをもっと詳しく
・年金だけをもう少し深く
・雇用保険・労災保険の実例

といった形で、
1つずつゆっくり深掘りしていけば大丈夫です。

「なんとなく怖い」から
【「ああ、こういう仕組みだったのか」】へ。

その安心を、これからも一緒に積み上げていきましょう🙂

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