
こんにちは。
びじたまアカデミー学長です。
社会人1年目の方から、よくこんな相談を受けます。
「雇用契約書ってどこを見ればいいのか分からない…」
「労働条件通知書との違いもよく分かりません…」
実はここ、多くの新人がつまずくポイントです。
しかし、構造を理解すれば難しい話ではありません。
まず最初に知っておくべき大切な前提からお伝えします。
■ まず知っておきたい前提
「必ずもらえる書類」は“労働条件通知書”という“内容”であり、名称は会社により異なる
法律(労働基準法第15条・同施行規則5条)では、会社に対して
「労働条件を、書面などで明示する義務」
が定められています。
この明示義務に使われる代表的な形式が
「労働条件通知書」
です。
ただし、法律は「必ずこの名称で作りなさい」と決めているわけではありません。
そのため、会社によって次のように表記が分かれます。
- 労働条件通知書
- 労働条件明示書
- 雇用契約書と兼用の書類
- オンラインの“労働条件明示画面”
名称が違っても、
“明示しなければならない内容が書面でもらえる”ことが法律上のルール
という点が大事です。
一方で雇用契約書は、
会社に作成義務はありませんが、労働条件通知書とセットで交付されるケースが一般的
です。
そのため、
- 通知書だけ渡される人
- 雇用契約書と通知書の内容が一致しない人
- 契約書は渡されたが通知書がない人
こうしたケースは珍しくありません。
新人ほど不安を抱えやすい部分ですが、構造を理解すれば安心できます。
■ 労働条件通知書の“正式なひな形”
厚生労働省が公開している公式の様式がこちらです。
内容が分かりやすいので、参考として一度確認しておくと理解が深まります。
👉 労働条件通知書(厚生労働省 公式様式)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kaisei/dl/youshiki_01a.pdf
もっと詳細に知りたい方は、こちらも役に立ちます。
👉 日本の人事部:労働条件通知書とは
https://jinjibu.jp/keyword/detl/1713/
(※2024年4月から明示すべき項目が一部追加されています。最新様式は厚労省のリンクから確認できます。)
■ 新人が必ず確認すべき「5つのポイント」
書類の名称がどうであれ、確認すべき項目は共通です。
新人が後からトラブルになりやすい“最重要ポイント”だけを5つに絞りました。
① 勤務時間
勤務時間の理解は、働き方の安心に直結します。
- 始業と終業の時刻
- 休憩時間
- シフト制か固定か
- 残業代の仕組み(実働か固定か)
固定残業代が含まれている場合は、何時間分なのか必ず確認しましょう。
② 給与
金額より“内訳”が大切です。
- 基本給
- 手当の種類
- 固定残業代の有無
- 支払日と締め日
- 控除(社会保険など)
手取りが想像より少なく見える理由の多くは控除にあります。
新人のうちに仕組みを理解すると安心です。
③ 休日・休暇
休日数は働きやすさに直結します。
- 法定休日と所定休日
- 有給休暇の扱い
- シフト制の休日ルール
休日が曖昧だと働き方のペースが乱れやすいため、必ず確認したい項目です。
④ 契約期間(有期・無期)
安定して働くうえで大事なポイントです。
- 契約期間の長さ
- 更新の基準
- 試用期間の有無
- 試用期間中の待遇
「試用期間だから簡単に解雇できる」というのは誤解です。
法律上、慎重な判断が求められます。
⑤ 勤務地・異動範囲
生活に大きく影響する部分です。
- 勤務地
- 異動・転勤の可能性
- 在宅勤務の扱い
「異動あり」の一文は軽く見ないようにしましょう。
遠方勤務の可能性も含みます。
■ 「内容が違う?」と思ったときの対処法
不一致や疑問は珍しくありません。落ち着いて対応しましょう。
- まずは「確認させてください」と伝える
- 聞いた内容は必ずメモに残す
- 相談先の順番
1:信頼できる先輩
2:人事・労務
3:労働局の相談窓口
不安は早めに解消するほど、働きやすさにもつながります。
■ まとめ|5つを押さえれば“働く不安”は大幅に減る
労働条件通知書と雇用契約書は似ていますが、
法的にあなたを守る書類は「労働条件通知書に書かれた内容」です。
そして、確認すべきポイントは次の5つだけです。
- 勤務時間
- 給与
- 休日
- 契約期間
- 勤務地
この5つを押さえるだけで、働くうえでの不安は大きく減り、
“契約に基づいて働く”という社会人の基礎力が身につきます。
ぜひ続けて読んでください
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