ビジネススキル編 ブログ 信頼される人は、何が違うのか?

【第7回】信頼される人は、「数字」で語れる― “上司の本音”から学ぶ、社会人の教科書 ―

導入:がんばっているのに、評価されない…?

「ちゃんとやってます!」
「全力で頑張ってます!」

――そう伝えても、上司の反応がいまいち…。
そんなモヤモヤ、感じたことはありませんか?

努力しているのに伝わらない理由は、
上司が“安心できる材料”を求めているからです。

上司にとって「がんばり」は見えません。
でも「数字」は見えます。
数字には「再現性」と「客観性」があり、誰が見ても納得できるのです。

信頼される人は、感覚ではなく数字で語り、
上司に「この人なら任せても大丈夫」と思わせています。

本質:上司は“事実で判断する生き物”

上司は毎日、多くの判断をしています。
「どの案件を優先するか」「誰に任せるか」「どこにリスクがあるか」。
その判断材料になるのが、あなたの“報告”です。

たとえばこうです。

  • 「だいたい終わりました」
  • 「80%完了。残りは金曜に提出予定です」

どちらが安心できるでしょうか?
後者ですよね。数字があると、状況が一瞬でイメージできる
これが“信頼される報告”の基本です。

📊 上司の本音フレーム

上司の不安求める報告信頼される部下の特徴
状況が見えない進捗を数字で伝えてほしい感覚ではなく根拠で話す
成果が判断できないデータや事実を示してほしい数字で結果を整理できる
指示を出しづらい見通しを具体的に言ってほしい自分の見立てを数値化できる

経団連の調査(※1)でも、「報告・説明が具体的な社員」は上司からの信頼度が高い傾向にあることが示されています。
また、経産省の「社会人基礎力」定義(※2)にも、“課題を定量的に把握し、改善に結びつける力”が重視されており、数字で考える力は“ビジネスの基本”です。

具体例:数字で語る人・語れない人の違い

📊 行動の違いフレーム

シーン数字で語れない人数字で語れる人
進捗報告「もうすぐ終わります」「全体の70%完了。残りは2件、明日対応します」
成果共有「結構反響ありました!」「クリック率が前週比+35%でした」
目標設定「なるべく早くやります」「11月10日までに3件成約を目指します」

数字を入れるだけで、信頼度は一気に上がります。
上司は「管理しやすい」「判断しやすい」と感じるため、自然と任せやすくなるのです。

心理学的にも、数字で話す人は「説得力が高い」と評価されやすい傾向があります(※3:イェール大学の研究より)。

実践パート:今日からできる“数字で語る3ステップ”

Step1.「自分の仕事を数値化」してみよう

メール対応件数、資料ページ数、残業時間、問い合わせ件数…。
一見数字にしづらい仕事でも、“測れる単位”を見つけることができます。

Step2.「前回比・目標比」で語るクセをつける

「前回より20%早く終わりました」
「目標の90%まで進んでいます」
――数字があるだけで、“成長”と“見通し”が見えます。

Step3.「主観+数字」のセットで伝える

「今回は反応が良かったです(主観)」
+「開封率が20%→35%に上がりました(数字)」
このセットが最強。感情と事実の両方を伝えることで、共感+信頼を両立できます。

🧭 まとめ:数字は“信頼の翻訳機”である

「数字で語れる人は、上司に安心を与える人。」

上司が求めているのは「完璧な成果」ではありません。
必要なのは「現状がわかること」「根拠があること」。

数字を使えば、あなたの努力や成長が見える形で伝わる
信頼は、“感覚の共有”ではなく、“事実の共有”から生まれます。

今日から、ひと言でもいい。
「数字で伝える習慣」を始めてみましょう。

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🔍 出典・参考資料

  • ※1 経団連「企業が求める人材像に関するアンケート」(2022年)
  • ※2 経済産業省『社会人基礎力に関する研究報告書』(2023年)
  • ※3 Carl Hovland, Yale University "Communication and Persuasion" (1953)
  • ※4 ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』早川書房(2012)
  • ※5 日本能率協会「上司100人に聞いた“信頼される部下”の共通点」(2021年)
  • ※6 厚生労働省「職場におけるコミュニケーション改善調査」(2022年)

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