こんにちは、
「びじたまアカデミー」学長のびじたまです。
前回は、
仕事や勉強の質とスピードを高める
PDCAサイクルについてお話ししました。
目的・目標・手段を明確にして、
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
を回し続けることで、
自分の成長を加速させる方法をお伝えしました。
今回はその実践編として、
「やることが多すぎて何から手をつければいいか分からない…」
という悩みを解消する
タスク管理術をご紹介します。
PDCAサイクルを効果的に回すために
欠かせないスキルです。

なぜタスク管理が重要なのか?
社会人になると、
学生時代とは比べ物にならないほど
「同時並行で進めるべきタスク」が増えます。
- 上司からの指示
- お客様への対応
- 資料作成
- 会議の準備
- メールの返信
- プライベートの用事
これらすべてを
「頭の中だけで管理しよう」とすると、
必ず限界がきます。
結果として、
「重要なことを忘れる」
「締切に間に合わない」
「やるべきことに追われて疲弊する」
という状況に陥ってしまいます。
タスク管理ができれば、
毎日の行動がスッキリ整理され、
「今日は何をすべきか」が明確になります。
タスク管理の基本:
「すべて書き出す」
まず最初にやるべきことは、
頭の中にあるタスクをすべて書き出すことです。
頭の中で「あれもこれもやらなきゃ…」と
考え続けていると、
脳のエネルギーが消耗し、
肝心の作業に集中できません。
書き出す際のポイント
1.大小関係なく、思いつくままに
「資料作成」のような大きなタスクから
「○○さんにメール返信」のような小さなタスクまで、
すべて書き出します。
2.期限や重要度は後で考える
最初は分類せず、
とにかく「やるべきこと」を
頭から外に出すことが大切です。
3.プライベートも含める
仕事だけでなく、
「病院の予約を取る」
「友人の誕生日プレゼントを買う」
といったプライベートのことも含めましょう。
「重要度」と「緊急度」で分類する
すべて書き出したら、
「重要度」と「緊急度」の2軸で分類します。
これは、
スティーブン・R・コヴィー氏が提唱した
「時間管理のマトリックス」として知られる方法です。
※「【効率的な仕事のやり方編】新社会人・大学生のためのタイムマネジメント入門」
『タイムマネジメントを始めるための3つのポイント』
~「重要」と「緊急」で優先順位をつける~でも説明
〇4つの領域
第1領域:重要度高×緊急度高
今すぐやらなければならない重要なこと
例)明日締切の重要な資料作成、緊急のクレーム対応
第2領域:重要度高×緊急度低
重要だが急がないこと(最も大切な領域)
例)スキルアップのための勉強、健康管理、人間関係の構築
第3領域:重要度低×緊急度高
急いでいるが重要ではないこと
例)他人からの頼まれごと、不要な会議への参加
第4領域:重要度低×緊急度低
重要でも急ぎでもないこと
例)SNSの閲覧、テレビをなんとなく見る
〇各領域への対処法
第1領域:集中して取り組む
第2領域:積極的に時間を作る(最優先)
第3領域:可能であれば断る・委任する
第4領域:やめる・時間を制限する
PDCAと組み合わせた実践方法
タスク管理は、
前回お伝えしたPDCAサイクルと
組み合わせることで
効果が倍増します。
〇Plan(計画)段階での活用
- すべてのタスクを書き出す
- 重要度・緊急度で分類する
- 第2領域のタスクを優先的にスケジュールに組み込む
- 1日の始まりに「今日やるべきこと」を3つ以内に絞る
〇Do(実行)段階での活用
- 決めた順番通りに取り組む
- 完了したタスクにチェックを入れる
- 予想より時間がかかった場合は記録しておく
〇Check(評価)段階での活用
- 1日の終わりに振り返る
- 「できたこと」「できなかったこと」を確認
- 時間の見積もりが適切だったかチェック
〇Action(改善)段階での活用
- 翌日の計画を調整
- タスクの見積もり時間を修正
- 第3・第4領域のタスクを減らす工夫を検討

具体的なツールとテクニック
①「1-3-5ルール」
1日に行うタスクを
「重要なこと1つ、中程度のこと3つ、小さなこと5つ」
に制限するルールです。
あまりに多くのタスクを詰め込まず、
現実的な量に抑えることで
達成感を得やすくなります。
②「2分ルール」
「2分以内でできることは、すぐにやる」
というルールです。
短時間で済むタスクを
後回しにすると、
かえって時間と労力がかかります。
例)
メールの返信、
書類の整理、
簡単な質問への回答など
③「時間ボックス法」
特定の時間枠を決めて、
その時間内でタスクを完了させる方法です。
例)
「10時〜11時は資料作成」
「14時〜14時30分はメール処理」
時間の制約があることで
集中力が高まり、
だらだらと作業することを防げます。
大学生・新社会人向けの実践例
大学生の場合
〇目的:
勉強と就職活動を両立させて、希望する会社に内定をもらう
〇よくある「やることリスト」:
- 今度のテストの勉強
- 来週締切のレポート
- 就職活動(会社を調べる、履歴書を書く、面接の練習)
- サークルの活動
- アルバイト
- 友達との約束
〇4つの領域に分けてみよう:
第1領域(今すぐやらなきゃ!):
- 明日締切のレポート
- 明後日の面接準備
- 今日中に返事しなきゃいけないメール
第2領域(大切だけど急がない):
- 毎日の予習・復習
- 興味のある会社について調べる
- 面接でよく聞かれる質問への回答を準備
- TOEICの勉強
- 健康管理(運動、十分な睡眠)
第3領域(急いでるけど、そんなに大切じゃない):
- 友達から頼まれた手伝い
- なんとなく参加している飲み会
- 「とりあえず」で受けている企業説明会
第4領域(別にやらなくてもいい):
- YouTubeをだらだら見る
- SNSを何時間もチェック
- ゲームを夜中までやる
〇実際のスケジュール例(月曜日の場合)
朝(8:00-12:00)
- 授業に集中(第2領域)
- 授業の合間に友達からのLINE返信(第3領域→2分で済ませる)
昼(12:00-18:00)
- 昼食後、明日締切のレポート作成(第1領域)
- 終わったら、来週の面接に向けて企業研究(第2領域)
夜(18:00-22:00)
- アルバイト
- 帰宅後、軽く明日の授業の予習(第2領域)
- 早めに就寝して体調管理(第2領域)
新社会人の場合
〇目的:
職場の先輩や上司から「頼りになる人」と思われるようになる
〇よくある「やることリスト」:
- 上司から頼まれた資料作り
- お客様からの電話対応
- 会議の準備
- 新人研修の宿題
- 日報の作成
- 先輩への相談
〇4つの領域に分けてみよう:
第1領域(今すぐやらなきゃ!):
- お客様からのクレーム対応
- 今日中に提出する資料の完成
- 明日のプレゼンの準備
第2領域(大切だけど急がない):
- 仕事に関する勉強(資格取得など)
- 先輩とのコミュニケーション
- 業界の最新情報をチェック
- 体調管理(十分な睡眠、適度な運動)
- 将来のキャリアについて考える
第3領域(急いでるけど、そんなに大切じゃない):
- 他の部署から突然頼まれた雑用
- 「とりあえず参加して」と言われた会議
- 緊急性を装った、実は急がない依頼
第4領域(別にやらなくてもいい):
- 仕事中にスマホをチェック
- 同僚との長すぎる世間話
- 必要以上に完璧を求めすぎる作業
実際のスケジュール例(〇曜日の場合)
朝(9:00-12:00)
- メールチェック→緊急のものだけ返信(第1領域)
- 上司から頼まれた資料作成(第1領域)
- 同僚からの相談→「お疲れ様です」程度で切り上げ(第4領域は最小限に)
昼(12:00-18:00)
- お客様対応(第1領域)
- 午後の会議準備(第2領域)
- 先輩から仕事のコツを教えてもらう(第2領域)
夕方(18:00-19:00)
- 今日の振り返りと明日の準備(第2領域)
- 残業せずに帰宅→体調管理のため(第2領域)
もっと具体的な「1日の始め方」
大学生向け:朝の5分間習慣
起きたらすぐやること:
- 「今日やらなきゃいけないこと」を3つだけ紙に書く
- その中で「一番大切なこと」に◎をつける
- 「◎をつけたこと」を午前中に終わらせる
例:
- ◎ 英語のレポート2ページ書く(第1領域)
- ○ 明日の授業の予習30分(第2領域)
- ○ 就活サイトで2社調べる(第2領域)
新社会人向け:出社前の3分間準備
電車の中でやること:
- 今日の予定をスマホでチェック
- 「絶対にやらなきゃいけないこと」を1つ決める
- 「余裕があったらやりたいこと」を2つ決める
例:
- 絶対:お客様への提案書完成(第1領域)
- 余裕があったら①:来月のプロジェクトについて調べる(第2領域)
- 余裕があったら②:先輩に相談したいことをまとめる(第2領域)
「できた!」を実感するコツ
①小さく始める
❌ 悪い例:「毎日5時間勉強する!」
⭕ 良い例:「毎日30分だけ集中して勉強する」
②完了したらチェックを入れる
紙に書いたタスクに✓を入れたり、
スマホアプリで「完了」ボタンを押したり。
「やり切った感」を大切にしましょう。
③1日の終わりに振り返る
今日できたことを3つ思い出して、
「今日もお疲れ様!」
と自分を褒めてあげる。
完璧じゃなくても大丈夫。
少しずつ上手になっていけばOKです!
今日のミニワーク
今日から実践できる簡単なワークです。
ステップ1:頭の中にあるタスクをすべて書き出す(5分)
紙やスマホのメモ帳に、
思いつくままにタスクを書き出してください。
ステップ2:重要度・緊急度で分類する(5分)
書き出したタスクを4つの領域に分けてください。
ステップ3:明日やる「重要なこと」を1つ決める(2分)
第2領域から1つ選んで、
明日必ず取り組むことを決めてください。
まとめ:タスク管理はスキルではなく習慣
タスク管理は、
一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、
毎日少しずつ実践することで、
確実にあなたの仕事や勉強の質が向上します。
特に、
前回お伝えしたPDCAサイクルと組み合わせることで、
「計画的に行動し、継続的に改善する力」
が身につきます。
これは社会人として、
そして一人の人間として、
一生役立つ財産になるはずです。
「やることが多すぎる…」
という状況は、
実は「成長のチャンス」
でもあります。
今回ご紹介したタスク管理術を使って、
そのチャンスを最大限に活かしてください。
次回は、
「コミュニケーション力を高める実践方法」について、
より具体的なテクニックをお届けします。
お楽しみに!
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今回ご紹介したタスク管理術は基本中の基本。
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